呪術廻戦を真面目に推測してみる ミスリード編
前置き
呪術廻戦はワンピースほどの伏線は無いけど、作者がミスリードを仕掛けていたりします
逆にワンピースは少年誌らしく仕掛け等はシンプルで分かり易い、片や呪術廻戦は少し小難しいので分かり辛い …といった印象です
今回は作者が仕掛けたミスリードの部分を1つ解説しておきますね
目次に戻るどの部分がミスリードなのか
答えから先に言ってしまうと、宿儺が虎杖の心臓を治した(生き返らせた)条件=縛りの部分です
宿儺が虎杖に提示した条件は
① 契闊と唱えたら一分間身体を明け渡す
② 誰も傷つけないし誰も殺さない
③ ①②の内容を虎杖は忘れる
…以上の3つです
ミスリードと言える根拠
虎杖が真人戦の際、順平を治すよう宿儺に助けを求めたシーンで分かります
では、そのシーンを振り返ってみましょう
虎杖「何でもする、俺のことは好きにしていい。だから俺の心臓を治した時みたいに、順平のことを治してくれ」
宿儺「断る」(いいぞ、あの縛りはしっかり忘れているな)
…では条件を思い出してみて下さい
宿儺が虎杖に課した縛りは、身体の支配権だった筈です
ですが宿儺は、順平の治癒に対し縛りが効いている=忘れていると確信している訳です
つまり矛盾が生じるんですね
では、縛りの条件はいつ変わってしまったのでしょうか
目次に戻る縛りはいつ変わってしまったのか
虎杖の心臓を治す前=生き返らせる前ですね
条件を提示された後、虎杖は条件を飲まず無条件で生き返らせろと宿儺に迫りました
それに対し宿儺は「ではこうしよう、今から殺しあって小僧が勝ったら無条件で、俺が勝ったら俺の縛りで生き返る」と提示し直し
虎杖は「いいぜ」と即答した刹那に瞬殺
虎杖が条件を蹴った時点で白紙になり、宿儺が俺の条件でと言った時に条件は変わってしまってるんですね
宿儺という強者が虎杖という弱者に対し、身体の明け渡しにも“一分間”という制約をかけ、さらに“誰も傷つけないし誰も殺さない”と譲歩したにも関わらず、無条件で生き返らせろと言われれば譲歩する必要は無くなるでしょうね
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